母(86歳)が心房細動になり、カテーテルアブレーション治療の為入院したのが今年(令和2年)の2月の事でした。
心臓と、全身の状態で中止になり、治療方針が変更になり、【安静・塩分制限・利尿剤】で入院5日目に、心房細動が自然停止し、それと同時に洞不全症候群が発覚!
心臓カテーテル検査で、冠動脈に目立った狭窄も見られず、狭心症はないとの結果で、ペースメーカ植え込み術を施行したのが今年の3月の事でした。
ペースメーカを入れてから母は、塩分制限をしていたこともあり、血圧も落ち着き脈も60~70代で経過し、とても落ち着いていました。
しかし、つい先日ペースメーカを入れているのに、脈拍が140代で頻脈になったのです。
そこで今回は、突然ペースメーカを入れても不整脈になった母の状態から治療までの経過を書いてみました。
ペースメーカ植え込み術の関連記事も↓あります。
ペースメーカ入れていても起こる頻脈
突然の母の頻脈
長い梅雨が終わり、7月後半から暑い日が続いていました。

母(86歳)は今朝も、いつもと変りない状態で週2回のデイサービスへ
新型コロナウィルス感染症の影響で、毎日の検温をする中で、今朝も平熱で、『いつもと変りないですか?』というお迎えのスタッフさんの問いかけに『変わりありません!』
そう自分で答えるほど、母の状態は普通でした。
最近では、デイサービスから帰ってくるときも、自分でカギを開けて、一人で留守番もしばしばありました。
それほど認知症の症状も、少しずつ改善傾向にあった母でした。
この日も、私は用事で帰宅したのが17時半ごろで、リビングで母が横になっている姿を見て『どうかあるの?』
と聞いいたのです。
すると『脈が130代で多いのよ』という母
『デイサービスでも130代で、少し下半身がだらしいの』
オキシメーターですぐに測るとなんと脈が140も打っていて、横になって安静にしていても変わりありません!
ペースメーカ植え込み術を施行する前、心房細動になり頻脈になった時に飲む、【ワソラン】錠剤を飲ませたいけれど、私の判断ではそれもできず、すぐにかかりつけの病院へ電話を入れました!
主治医の先生は帰られていて、看護師さんが対応していただきました。
今日の様子と、脈拍と血圧を伝え、ペースメーカ植え込み術前に飲んでいた頓服薬を飲んでいいかお尋ねしました。
折り返し電話があり、当直医の指示で、【ワソラン服用可で、夕食を食べ、夕薬の可】

それで、経過を見てくださいとの返事でした。
ワソランを服用、夕食を済ませ、夕薬服用し、
横になり、1時間後にやっと脈が落ち着いてきました。
しかし、落ち着いたのは暫くで、やはり130代が続きました。
本当は、すぐに診ていただきたかったのですが、新型コロナウィルス感染症の影響で、本日より診療を休診していて、もし夜中に異変がある場合は、別の医療機関を受診してくださいとのことでした。
新型コロナウィルスの影響

私が住んでいる、熊本では、4月までの感染者48例から8月現在は、353例と急激な感染者数が増えています。
菊池市では6月までは感染者はゼロでした。
7月の末、菊池市にも感染者の陽性が確認される前から
新型コロナウィルスに感染しないよう、母の大好きな温泉も控え、外出するときは、マスク着用と消毒薬持参で手の消毒の徹底に心がけていました。
感染拡大防止のため、接触確認アプリも導入しています。
そんな中、ペースメーカを入れ、初めての母の脈の異常!
受診したいのに、
かかりつけの病院で、初のコロナウィルス感染者の発生
不安な夜は続きました。

原因を考えてみた!
今年の長い梅雨が過ぎ、庭の草がかなり伸び7月末、母はよく庭の草取りをするようになりました。
夕方、涼しくなってからの1時間程の草取りでした。

汗をかく母に、必ず水分補給をさせてはいたのですが、心臓には負担をかけていたのでしょう。
そして、夜になると、寝るまではエアコンを使っていても、夜中は消していたことが熱中症の原因になっていたのだと思います。
母は、昔の人で余り私に心配をかけまいと、ここ最近眠れずにいたことも言わずにいました。
この頻脈になり、最近眠れてないことを話してくれました。
少しずつ、心臓に負担が掛かっていたとも知らず、脈拍はある日、突然140代になり心房細動になったのだと思います。
夜中は、状態と脈拍 SPO2の確認をし、あまり眠れなず朝を迎えました。
朝9時になり、再度かかりつけの病院に電話を入れました。

昨夜の看護師さんからの申し送りがあっていた様子で、違う看護師さんが、その後の状態の確認を聞かれました。
そして、主治医に聞き、折り返し電話をかけてくださいました。
それがなんと!
直接、主治医の先生が、折り返し電話をして頂き、心房細動が再発していると思うので、除細動をしましょう!
と言われました。
もちろん【新型コロナウィルス感染症の事も先生が話してくださり、病院は現在、診療も電話対応のみで、中止していること、感染のリスクがあることも承知したうえで、母を病院に連れて行きました】
病院につくと、母はすぐに心電図検査を施行。
その時の心電図が、心拍数140/分 ↓

心房細動ではなく、心房粗動と診断され、除細動をかけることで正常になることは私も理解していたので母に頑張ってもらうことに...
普段から、エリキュース錠を飲んでいることで、出来る処置でもあります。
意識はしっかりしているので、静脈注射(点滴)で10分ほど眠り、除細動をかけ、1時間半ほどで、帰宅できるとの先生の説明でした。
除細動をした後の心電図

心拍数68/分と、いつもと変わらない脈拍に戻りました。
終わった後、母に『大丈夫?』と聞くと何事もなかったように、除細動をかけたことも知らない様子でした。
心房細動と心房粗動の違いについての記事は↓に書いてます。
治療方法
母(86歳)が、心房細動になり、カテーテルアブレーション治療目的で入院したのが今年の2月の事でした。
当時うっ血状態が酷く、カテーテルアブレーション治療は見送り、治療方針が変更になり、【安静・塩分制限・利尿剤】で入院5日目に、心房細動が自然停止し、それと同時に洞不全症候群が発覚!
洞不全症候群があり、脈が6秒間打たなかったのです。
脈が打たないという事は、心臓が停止しているという事で、5秒以上は長い心停止状態になります。
そのため一時的に脳への血流が低下し、めまいや意識消失になることがあるのです。
それを防止するために母はペースメーカを入れました。
ペースメーカは徐脈性の心房細動と洞不全症候群などの、脈が徐脈になった場合のみ、正常な脈に戻そうとペースメーカは働きます。

ペースメーカを入れても母の様に頻脈を治すことはできません。
ペースメーカには、2本のリード線(心房と心室)が入っています。
心房のリード線→洞不全による心停止を防止、心房細動を予防する効果を狙ったため
心室のリード線→心停止に対する備えをより万全のものとするため
心房に入れたペースメーカがうまく作動すると心房細動を起こりにくくするが、
一旦、心房細動になってしまうと効果はない!
なので、心房細動になった母の心臓は、薬物療法以外は、電気ショックまたは、アブレーション治療法しかないのです。
今回は、除細動で心房粗動は落ち着き、今現在も脈拍は70代で落ち着いています。
しかし、また心房細動、心房粗動が何度も起こる場合は、いよいよアブレーション治療をするしかないでしょ。

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